「たかが独り言、されど独り言」#6「2種類のプライド」
2026/03/07
人には2種類のプライドがあると思う。
ひとつは絶対に譲れない信念のようなもの。
もうひとつは、ただその瞬間捨てれば楽になれるもの。
生きている限り、誰の中にも必ずある。
厄介なのは、この二つがほとんど同じで区別がつかないことだ。
どちらも「自分らしさ」という顔をして、平然とそこに立っている。
世の中には、「プライドを捨てられる人が大人だ」
みたいな言葉が溢れている。
確かにそうだと思う。
捨てられるプライドもある。
ただ、その言葉を一番都合よく使っているのは、他人に頭を下げないための言い訳を探している人間か、逆に、何も考えずに自分をすり減らしている人間だ。
本当は捨ててもいいプライドを必死に守り、捨ててはいけない信念を「仕方ない」で片付ける。
それを
「現実を見た」
「丸くなった」
「大人になった」
と呼ぶのは、なかなか都合のいいことだと思う。
プライドを捨てた瞬間、確かに楽になる。
空気も良くなるし、衝突も減る。
周りからは「扱いやすい人」になる。
でも同時に、自分の中の何かが一つ、静かに死ぬこともある。
たいていの場合、それが何だったのかに気づくのは、ずっと後だ。
それでも、だ。
人は何度でも選び直せる。
一度捨てたからといって、二度と取り戻せないわけじゃない。
プライドは、持ち続けるものじゃなく、磨き直すものなのかもしれない。
守るべきものだけを残し、余計なものは潔く手放す。
そうやって残ったものは、きっと前よりも軽くて、強い。
楽になるためじゃなく、胸を張って生きるために。
自分で選んだそのプライドなら、きっと人生の邪魔にはならない。
むしろ、進む理由になってくれるはずだ。
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